【家の中に潜む危険】家庭内事故死とは?
2023年01月20日
意外な事故死者数
住宅とは、そこに住む家族を安全に快適にするために存在します。
ところがそんな住宅が突然、人間に牙を剥くことがあります。
その一つが【家庭内事故】です。
家庭内事故とは、家の中の何かが原因となって起きる転倒、転落、窒息といった事故の総称です。
『家の中の事故なんてそんなに起きるの?』
私も始めはそう思っていました。ところが実際の数字を見てビックリ!
厚生労働省の発表している2020年の家庭内事故による死者は13,708人!
なんと年間1万人以上の人が家庭内での事故によって亡くなっているのです!!
ちなみに2022年の交通事故死者数2,610人となっています。
なんと家庭内事故で亡くなる方は交通事故の5倍以上多いのです!これには驚いてしまいました。
飲酒運転や暴走事故などはよく報道されているとこですが、家庭内で起こる事故はほとんど報道されません。
建築に携わる私でさえ知らなかったんですから一般の方が知ることはなかなかないと思います。
家庭内事故の原因とは
家庭内事故死の内訳についてですが、2つの死因が全体の半数以上を占めています。
そのひとつ目が溺死で5,451件で全体の約40%となっています。
なんと家の中で年間5,000人以上の人が溺死しているんです!
原因として急激な温度差によってヒートショックが起こり、湯船で失神してしまい溺死してしまうケースなどが挙げられます。
ふたつ目が転倒・転落で2,418件で全体の約17%。つまづきやよろめきによる転倒は内1,461件となっています。
こちらもかなり多い数字です。お家の中のわずかな段差が事故死に繋がっているのです。
家庭内事故を防ぐ
年間だけでもかなりの家庭内事故死が発生していることがお分かりいただけたと思います。
死亡に至らない家庭内事故は、上記の事故死以上に発生しています。
ですが、住宅環境を改善することによって未然に防ぐことが出来ます。
脱衣室が暖かければ、急激な温度変化も無くヒートショックは起こりません。
家の中の段差を無くし、滑りにくい床材を使用すれば転倒やつまづきは大幅に減ります。
近年でも、高齢者に優しい住宅を意識して新築・リフォームするお客様が増えていると感じます。
また、住宅環境改善するリフォーム工事に対しての補助金もあります。
関心を持った方はぜひ弊社にお気軽にご相談ください。
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